半分部屋に魅力を感じるワケ

いつだったか、「半分玩具」っていう漫画の話をしたじゃないっすか。壁から女のコの上半身だけが出ていて、好き放題遊べるという夢のような世界を描いた漫画っす。その実写版ともいうべき作品が、奥ゆかしい作品にありましたよ！　ただし、洋画ね。

5、６分のショートムービーなんですけど、設定がまず興奮しますわな。受付でペイして欲望発散ルームに入ると、そこには大股開きをしたアンヨや突き出たお尻がズラリ。もちろん、お顔は壁の向こうなので見えません。野郎たちはズボンを下げて、お好きな穴にブチ込ミング。部屋の中に響き渡るのは、半分ガールのあえぎ声と野郎の低いうなり声だけ。完全に穴天国ですよwww。

もちろん、この作品はフィクションなんでしょうけど、この世界観って日本ののぞき部屋を重なるんですよね。のぞき部屋といってもアレですよ。10年くらい前にブームになった方じゃなくて、昭和のオイニーがするレトロな方ね。今はもうなくなっちゃいましたけど、新宿の区役所のすぐそばにあったんですよ。2000円で姫様のダンスを見られるお店が。本格的な遊び人になる前はよく行きましたよ。いつ行っても混んでましたけどね。

今のお遊びショップってさ、非常に近代的なんですよ。姫様を写真で選べるし、エロエロなオプションもある。さらに清潔感も十分。客人の立場でサービスを提供しているんですよね。ところがどっこい、この半分部屋やのぞき部屋はそれがない。こう言っちゃなんですけど、部屋も何か汚いっぽいじゃないっすか。「自家発電したけりゃ勝手にどうぞ」ってな感じで、ある種上から目線なんですよね。

ただね、不思議なことにこれが不快じゃない。それでも行っちゃう悲しい男の性があるんですよね。男ってどこかでアングラ感があるものに惹かれる習性があると思うんですよ。街を歩いていて、ちょっとした裏路地なんかに入ってみたくなりません???　近くの隠れ家的な飲み屋さんとか、好きな人も多いんじゃないっすか???　半分部屋やのぞき部屋に魅力を感じるのは、こういうアングラ感がプンプンしているからじゃないっすかね。

ちなみに、ゴジラビルの斜め前にある老舗ののぞき部屋は、入場料は何と2000円。値段が昔から変わっていないような気がするんですよ。平成から令和に変わり、より遠くなる昭和。お遊び界で昭和を感じることができるのは、ストリップとこのお店くらいかもしれません。